外資系の面接は個室から個室へ

個室から個室への面接

最近のオフィスレイアウトは、パソコンの導入やパーティションの発達で、 以前とはだいぶ違ってきています。

 

そして、もう、今は部長ぐらいでは個室をもらえなくなってきました。

 

でも、当時はまだ部長以上はすべて個室に入っていました。

 

面接の日。

 

大きな部屋に偉そうな人がずらりと並び、いっせいに質問を浴びせてくる。

 

そんな面接を予想していました。

 

ところが、面接はこちらが面接担当者の個室めぐりです。

 

「失礼します」

 

と言って、個室へ入り面接を受ける。

 

終わったら次の個室へ。

 

いくつか個室を回った後に、いよいよマーケティング本部長の面接。

 

採用の最終決定権を持っています。

 

部屋へ入っていくと、小柄なアメリカ人がじっとぼくの書類に目を通しています。

 

そばには男性の通訳。

 

本部長はあのアメリカ人弁護士に書いてもらった推薦状も見ています。

 

”しめた!”

 

”オレの究極の武器を見ている”

 

ところが、本部長との面接はあっけなく終わりました。

 

”こんなに早く終わったのではだめかも”

 

失望感が広がります。

 

次はマーケットリサーチ部長の部屋へ。

 

みるからに日系アメリカ人。

 

「キミはもう合格しているよ」

 

上手な日本語で言います。

 

”えっ、まさか!”

 

「この後、人事部へ行って手続きをしなさい」。

 

そして、マーケットリサーチ部長とは面接というよりもう世間話。

 

終わると、うれしさを押し殺して人事部の部屋へ。

 

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