ぜいたくな出張手当にびっくり!

ぜいたくな出張手当にびっくり!

20代のまだ右も左もわからない新入り社員に、とんでもない出張手当が支給されてびっくりしました。”外資系ってこんなにぜいたくに出張手当を支給するんだ”。給料の方がみすぼらしく見えたものです。

 

トレーニングをかねて、先輩と出張に行くことになりました。

まず、出張寺手の説明です。

 

「基本、飛行機が飛んでいるところへは飛行機を利用すること」

 

「列車hを利用する場合はグリーン車を利用できる」

 

「タクシー代はかかった分をけ請求するように」

 

利用するホテルはちゃんとしたシティホテル。

 

また、一人一部屋。

 

「食事代は基本的には実費だけど、だいたい朝食代は○○円、お昼は××円、夜もだいたい△△円以内」

 

「出張先でクリーニングを利用した場合はその実費を請求できる」

 

「お客様をを接待した場合はその実費を請求するように」

 

「その他に、日当が○○円」

 

説明を聞きながら、
”これってどこか違う星の世界の話”
じゃないかと疑うほどの内容です。

 

先輩社員は何の疑問もだかずに淡々と説明しています。

 

聞いている方は夢じゃないかとと疑うような内容です。

 

新入社員に役員クラス以上の出張手当が支給されるのです。

 

”いったいこのp会社はどうなってるんだ”

 

逆に不安が入り交じった暗疑問がわいてきました。

 

 

出張に行って貯金ができる?

これだけ多額の出張費が支給されるとなると、節約すると出張のたびに貯金ができるほどです。例えば、北海道の千歳空港から札幌までバスで行き、タクシー代を請求すれば数千円浮かせることができます。同じく、仙台空港からバスで市内まで行き、タクシー代を請求する、などなど。出張費日を浮かせてお金を残す手段に事欠きません。

 

もう時効だから暴露すると、ある独身の先輩は長期出張するとき自分のシーツなど洗濯物をもって出張に行っていました。滞在先のホテルで洗濯物をクリーニングに出して、その代金を会社に請求するというわけです。ホテルのクリーニング担当者はさぞ驚いたに違いありません。何しろ宿泊客がシーツを持って泊まりに来ているわけですから。

 

僕はいくら何でもそこまではしませんでした。

なぜこれほど潤沢な出張費を支給していたのか?

もちろん会社はこんな疑問に対する答えは発表はしません。そこで考えました。僕の答えは以下の通りです;:

 

・最初の出張手当の基準を作ったときに米国本社の基準をそっくりそのまま取り入れた。
・外人社員と日本人社員とを区別して出張旅費の支給基準を作れば、当然それが社内にばれて日本人社員の士気に影響する。
・最初に出張規則を作ったときに日本の会社の基準を誰も参考にしなかった(日本の会社の出張手当はとてもしょぼいのが普通)。

 

おそらく、こんなところかな、と考えれます。

やがてこれらの潤沢な出張手当が消えることに

ある年、社内に大物総務担当役員が来るという噂が広がりました。それまで総務担当役員などいなかったのです。社員の誰もがその役員についてあまり気にしていませんでした。というのも、総務担当役員といっても、どうせ大してやることはないとたかを食っていたからです。でも、よく言われるように、何もないところに人を増やせば仕事が増える、という結果になりました。

 

すなわち、その新任の役員はまず、潤沢な出張手当にメスを入れたのです。その内容はとても具体的でした。例えば、千歳・札幌間のタクシー代は禁止、など具体的に出張手当の削減を始めました。もうシーツを持って出張になど行けなくなりました。その役員がやったもう一つの大ナタは部長から車を取り上げることでした。それまで部長職く以上はカンパニーカーといって車を支給されていて、通勤や週末にも自由に使うことができたのです。これは実質的に待遇の縮小になり、会社では大騒ぎになりましたが、誰も抵抗はできませんでした。

 

もちろん、出張手当の中の食事代も縮小されました。まあ、潤沢に支給されていた門が普通に戻っただけです。それでも、まだ日本の会社の手当から比べれば、かなり潤沢であった個タイなめません。

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