外資系の入社試験

迷った末に外資系の入社試験を受けたところ

外資系の入社試験と言っても、時代ととも変化したり、個々の会社によってさまざまです。
しばらくして履歴書を提出した外資系から連絡が来ました。入社試験の案内です。試験という名が付くものは全くの苦手で自信がありません。
”外資系っていったいどんな試験をするのだろう?”
”どうせ受かる自信は無いので無視してこのまま行くのはやめようかな?”
”惨憺たる試験の結果だったら、良い恥さらしだ”
”いや、待てよ、相手はオレのことは何も知らないんだから、恥をかいても関係ないな”
”何事も経験だ、どうせタダだ。行ってみるか”
悩みましたが、外資系の会社ががどんな試験をやるのは興味があったので行くことにしました。

 

最初の試験は?

一次試験は筆記試験でした。
”ましも英語の試験だったらもうアウトだな”
当時の英語の実力と言えば挨拶に毛が生えた程度の会話力。
”そのときは白紙のまま早々に試験会場を脱出だ”
試験会場に入り着席しました。
試験官がなにやら試験の解答用紙らしきものを配り始めました。
「どうぞ開いてください」
ということでその用紙を見ると、それはSPIのような内容です。
瞬間
”しめた”
と思いました。
というのも、ほんの週週間前にSPIについての解説書を読んだばかりです。
その本で得た知識は、どのような回答をすれば会社が評価するか、ということでした。
「どうぞ始めてください」
という試験管の言葉が終わる前にどんどん進めていきます。
もう心はうきうき。
”いや〜あの本を読んでいて良かった”
あっという間に終了です。
よく、「準備をしているところに幸運は訪れる」と言います。
他の受験者達は何やや悶々と考えている様子。
僕はというと、もう心はうきうき。
そして、予想通りに二次試験の通知が来ました。

 

 

二次試験は面接でした。

一次試験は問題なく通過したものの、二次試験も心配だらけです。
というのは英語での面接だったらもう完全にアウトですから。
試験までの数日間だけでも英語の勉強をしようかな。
それも焼け石に水。
”そのときはそのときだ、どうせダメ元で受けた応募”
”この試験を受ける経験も、いずれ何かの役に立つだろう”
もうこうなれば破れかぶれです。そんな思いで試験当日会社の門をくぐりました。
二次試験は面接試験だけでした。心の中でほっとしたのも事実です。
”なんかオレってついてるなあ”

 

面接は個室から個室へ

とにかく初めての経験ですから、すべてが興味津々です。
面接が始まる前に想像していたことは、面接の部屋へ入っていくと、目の前に数人の面接官が座っていて、そこへ一人座って面接官達のの質問に答える、というごく一般的な面接。
ところが、全く想像と違って面接は個室に入っていきそこに座っている一人の面接官と対峙し、それが終わると、また次の個室へ入る。
要するに、面接は個室から個室へという流れです。
入社して気がついたことですが、当時の外資系は部長以上はみんな個室に入っていました。
それで、当時、社員達の当面の目標はいずれ個室に入るということでした。
全部でいくつの個室に入ったか忘れましたが、4個ぐらいだったと思います。

マーティング本部長との面接

何人かの面接を終えていよいよマーティング本部長との面接です。部屋へ入っていくと小柄なアメリカ人ととおぼしき人物が座っています。
そばに日本人がいます。
面接が始まるとその日本人が通訳してくれます。英語での面接があるかと心配していましたが、それは杞憂でした。
やれやれ。
もう何を聞かれたか忘れましたが、その面接もあっという間に終わりました。

最後に面接した面接官から言われたことは

最後の面接はみるからに日系アメリカ人です。小柄でニコニコ笑っています。ここでも日本語です。
いかにもアメリカ人が話している日本語ですが、とても上手です。
そして、
「君はもう受かっているよ」
えっ!
もうびっくりです。
「人事部へ行って、入社の手続きをしなさい」
信じられません。
”オレが受かっている?”
”遊び半分で受けた会社の入社試験に合格とは”
青天の霹靂とはまさにこのことです。もうどんな気持ちで家にたどり着いたか記憶にありません。
家へ帰るとと、じっくりなぜ合格したかを分析しました。

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