外資系への転職

外資系への転職

外資系への転職は日本企業への転職とまた違ったところがいろいろあります。ボクが経験したことをお話しします。

 

外資系への転職については外資系転職完全ガイドを参照ください。

外資系への転職 | 実録外資系物語記事一覧

人生は不思議なもので、たった1本の電話で大きく変わってしまうことがあります。友人からのこの電話がなかったら、ぼくの人生はまったく違ったものになっていたことでしょう。持つべきは友です。「おい、おまえに向いてそうな会社が人を募集してるぞ。今日の朝日新聞を見てみろ!」ある日、友人から電話がかかってきました。新聞を見ると、ある外資系の求人広告が出ています。職種はマーケティング本部のスタッフ。友人はぼくが外...

大学を卒業して最初に就職した会社に、よれよれの背広を着たアメリカ人が出入りしていました。同僚たちは少しバカにしていたようで相手にしませんでしたが、ぼくはほんのちょっと英会話ができたのですぐに仲良くなりました。明らかに60歳を過ぎています。しかも、独身。ですから、夜はひまをもてあましています。当時はボクも独身でしたから、同じく夜はひまです。当然のごとく、つるんで夜の六本木に繰り出す回数が増えました。...

力がないものに対してはおうへいな態度で接し、力があるもの対してはぺこぺこするような人はどこにでもいるものです。履歴書を持って、自慢の、といっても中古でぼろぼろのスポーツカーに乗り、環七を走ってその会社へ行きました。玄関を入ると、受付にはいかにも外資系という感じの私服の女性二人が座っています。用件を伝えると、いきなり人事部長の部屋へ通されました。何か嫌な予感。頭が禿げ上がった50歳代と思われる人事部...

よく、「準備をしているところに幸運は訪れる」と言います。「手紙が来てるわよ!」姉が呼んでいます。”ああ、どうせ書類選考で落ちてしまい、履歴書を送り返してきたんだ”、そう思って会社からの封筒を開けると、何と入社試験の通知です。”あれ、世の中にはこんなこともあるのか””きっと、あの推薦状が効いたのかな?””ぼくの書類をゴミ箱に捨てなかった人事部長に感謝すべきかも、”そして、入社試験の日。”英語の試験だ...

最近のオフィスレイアウトは、パソコンの導入やパーティションの発達で、 以前とはだいぶ違ってきています。そして、もう、今は部長ぐらいでは個室をもらえなくなってきました。でも、当時はまだ部長以上はすべて個室に入っていました。面接の日。大きな部屋に偉そうな人がずらりと並び、いっせいに質問を浴びせてくる。そんな面接を予想していました。ところが、面接はこちらが面接担当者の個室めぐりです。「失礼します」と言っ...

一般に外資系では社員の人事権は直属の上司が握っています。人事部の権限は限られています。そのために、日本の会社では少なくなったコネ入社が堂々とまかり通っています。こんな話をすると、おそらく、「えっ 外資系へコネで!」「外資系にコネなんかあるわけないだろう!」といった反応が返ってくるかと思います。ところが、ぼくが働いていた外資系にはコネで入社してくる社員が何人もいました。どのような人たちかというと、主...