キャリアダウンする人
今は昔に比べると生き方の選択肢は多きく広がっています。
転職は当たり前だし、とてもやりやすくなっています。
さまざまな職業も選びやすくなっています。
今ほど生きやすい社会はないと思います。
からここそ、逆に、自分の生き方を選ぶのが難しくなっているのかもしれません。
ある若い人から転職相談を受けたことがあります。
一流私大卒。
一流企業就職。
仕事はIT関係。
3年ほどでしてその会社を退職。
やめたあとは主に外資系への派遣暮らし。
半年から1年おきに派遣先を転々とする生活に嫌気がして落ち着きたいという。
今はこのような若い人が多くなっています。
背景には、今の世の中食べることには困らないし、お金がなくなればアルバイトをすればよい。
贅沢を言わなければ転職も難しくない、 という考え、環境があるからだと思います。
そのために、一流大学を出て、一流会社へ就職してもどんどんキャリアダウンしていく。
若いうちは何気なくこのような生活を送っていても、30歳が近づいたり、30歳を過ぎると、
少しずつ言いようのない不安感が頭をもたげてきます。
何とかしなければ。
でも、その方向が見つからず、悶々とする日々が続くようになります。
とkろが、もう一度正社員として働きたいと思っても、 なかなか希望の会社に入れなくなります。
このような人の特徴は、自分の人生に対する具体的ビジョンがないのかもしれません。
自分の人生に何を求めるのか。
例えば、経済的に豊かに暮らしたいとか、趣味を追求していきたいとか、結婚してこのような家庭を持ちたいとか、、
昔に比べて、今は自分の夢を実現するのがずいぶんと楽になっています。
「そうではないぞ、日本で夢をかなえるのは難しいぞ!」
という反論が返ってきそうです。
そうでしょうか。
少し働けば、生活費には困らない。
少し努力すれすれば他人よりぬきんでることができる。
昔と苦労の基準がまったく違います。
昭和30年、40年代のサラリーマンの苦労と、平成のサラリーマンの苦労は大きく違います。
相談に来た人へのアドバイスは、”キャリアのつくりなおし”でした。
とにかく入れる会社へ入りそこで3年間ぐらいは辛抱する。そこでキャリアを積み、それから希望の会社へ移る。
時間はかかるかもしれませんが、「この人はすぐ会社を辞める」というイメージを払拭するにはどこかで辛抱するしかありません。
それがいやなら、派遣生活、アルバイト生活が続きます。
でも、派遣生活とアルバイト生活の欠点は、何年働いても発展性がないことです。
キャリアも積めません。
どんなに派遣生活が長くても、正社員として就職したい時、それをキャリアとして認めてもらえることはありません。
後で後悔しないために、生き方は慎重に選びましょう。
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