なぜ僕は外資系へ入社できたのか?

なぜ僕は外資系へ入社できたのか?

なぜ僕は奇跡的に外資系へ入社できたのか?
書類だけで数百の応募がきた、というのに。
そんな中でなぜ合格したのか、冷静にいろいろ分析しました。
いくつか考えられる理由が思い浮かびます。

 

合格の理由その1

前歴もたいしたことが無い。
小さな会社を半年づつ2社で働いただけ。
学歴もたいしたこともない、それほど有名な大学を出たわけではありません。
英語もたいしたことは無い。もっとも英語の試験がなかったのでそれは何の判断基準にはなりません。
”そうだ、あのSPIテストかもしれない”
あの回答はほぼ100点満点と言うほど自信がありました。何しろ解説書を読んですぐですから。
でも、だいたいSPIの解説書の中には下準備をしても無駄だということが書いてあります。果たしてそうでしょうか?僕は違うと思います。なぜなら解説書をじっくり読めば、あなたが応募している会社の仕事に向いた回答がだいたい想像できるはずです。ごまかしはきかないと言ってる解説書もあります。でも、僕は会社が募集している人材のおおよその性格や能力をある程度推測して、それにあった回答をすることはできると思っています。いずれにしても、SPIの試験が予想される場合は、事前に解説書を読むことおすすめします。

入社できたもう一つの大きな理由

やっぱりあれが効いたと思ったことは、知り合いのアメリカ人弁護士に書いてもらった推薦状です。そうは誰でもがアメリカ人弁護士の知遇を得ることは難しいと思いますが、これは僕にとってはビッグなプレゼントでした。知り合った経緯は:
大学を卒業して初めて働いた会社に、あまり身なりが良くないくたびれたような感じの年寄りのアメリカ人がよく遊びに来ていました。
僕は挨拶に毛が生えた程度の英語ができたので、時々そのアメリカ人と話すことがありました。
やがて、彼が六本木に住んでいて独身だということがわかり、時々一緒に六本木へ遊びに行くようになりました。
なんとか彼と接触することで英語がうまくなりたいという下心が会ったからです。
あるひ、彼に会うとなにやらうれしそうにしています。
「どうしたの?」
「もう一度働くことにしたよ」
「どこで?」
「○×△社だよ」
「えっ!あの会社で?」
それは有名な石油元売り会社です。
「何するの?」
「僕は弁護士資格を持っているんだよ。弁護士として働くんだよ」
「えっ!」
またもやびっくりです。
このうだつの上がらない老アメリカ人は弁護士だったのです。
ちなみに、彼は弁護士をLawerとは言わずに、 Attorneyと表現しました。
その時始めてアメリカではわれわれがいう弁護士という職業はAattorney と表現することを知りました。
ちなみに、Lawerとは単に法律家という意味で使うらしということも知りました。
会社では身なりがぱっとしないので、そのアメリカ人と親しくする者は少なく、
そのとき、
”仲良くしておいて本当に良かった”と、つくづく思いました。
人間、身なりで判断してはいけない。
教訓です。

 

で、話がだいぶそれましたが、外資系の試験を受けるとき、可能ならば誰かに推薦状を書いてもらったりします。あるいはリファレンスといって、以前働いていた会社の上司などに身元保証人という大げさなものではなく、「この人は誰それの知り合いで一緒に働いていて問題は無かったた」という照会をしてもらうのです。

 

一方、外資系で働いていた先輩から、外資系を受けるときは推薦状があるとけっこう有効だ、ということも聞いていました。きっと有名石油会社の弁護士の推薦状は威力があるに違いないと思い、そのアメリカ人弁護士に推薦状を書いてもらったのです。
今は就職状況も変わって推薦状がどのくらい威力があるかは解りません。おそらく、社員数がが数百人規模以上の外資系には通用しなくても、数十人規模の外資系にはまだ推薦状は威力があるかもしれません。また、金融関係は信用第一ですから推薦状も威力があるかもしれません。

 

というわけで、僕が採用された一番の要因はこの推薦状にあったことは確かだと思います。

住んでいるところも重要だったかも

今は人材採用も人材紹介会社を通してやる場合が多いので、調査会社を使って身元調査をやることはあまり無くなりましたが、僕が外資系に入社した頃は身元調査もやっていました。
これが採用に大きな要素であるかどうかは解りませんが、身元調査をやられた当時住んでいたのは、ある有名な会社の社宅でした。そこに住んでいた知人の家にたまたま居候していたのです。そこの社宅に住んでいると言うだけで身元調査はばっちりだったと思います。

リファレンスチェックとは

ちなみに、リファレンスチェックとは採用の最終決定をするときに候補者の身元照会人(以前の職場の上司や同僚など)に採用担当者が連絡をし、候補者の経歴や勤務状況について話を聞くことです。 外資系企業への転職にはつきもので、主に候補者から提示された2〜3人の身元照会人に企業が連絡をします。ということは、ゆめゆめ今働いている会社で粗相はしてはいけないということになります。

 

詳しく説明すると:
リファレンスチェックとは英語では「Reference Check」。意味はざっくばらんに言うと身元照会。要するに応募者が前の会社での実績や勤務状態に嘘がないかと言うことを確認することです。日本の会社ではあまり聞いたことがないこのリファレンスチェックは、いかにも外資系らしいという感じがします。
というのも、欧米社会は実に雑多な人間が入り交じって生活しています。日本のように日本人が多数を占める単一国家ではありません。となると、必然的に中には変な奴がいると疑ってかかる必要も出てきます。リファレンスチェックが始まった裏にはこのような事情があったと推測します。

 

また、今はリファレンスチェックは主に転職エージェントがやっていますが、採用されるであろう企業がやる場合もあるようです。人間「立つ鳥跡を濁さす」という精神がここでも重要になってきます。

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