外資系の社内エピソード | 実録外資系物語記事一覧
入社してすぐ新人トレーニングが始まりました。外資系はどんなトレーニングをするのか興味しんしんです。会議室に入ると、前方にオーバーヘッドプロジェクターが置いてあります。今ならさしずめパワーポイントを使うところですが、そのころはまだそんなものはありません。人事部から簡単な社内状況が説明された後、マーケティング本部長が挨拶。スマートに背広を着こなした人たちが、次から次と、入れ替わり立ち代りで自分の部署の...
入社する前は、社員はみな組織上の上下関係を重んじて、まじめに仕事をしているとばかりと思っていました。ところが、そうでない人たちがいてびっくり。「わ〜 お前の勝ちだ!」「ちくしょう、次だ!」「さあ、もういっちょういくぞ〜!」朝の9時過ぎ。営業部の部屋は大騒ぎです。なんというゲームがわかりません。10円玉を壁に向かって投げています。そして、壁に当たると失格。壁に一番近い人が勝ちで、勝てば参加者の10円...
こんなことは日本の会社でよほどのことがない限り起こらないと思います。でも、外資系では普通に起こります。「おい、今度の部長には金魚のフンがくっついてきたぞ」金魚のフン。ぼくは見たことはありませんが、金魚のフンは後ろに長くくっついているらしい。それで、途中入社してくる幹部が、自分の子飼いを引き連れてくると、その子飼いのことを金魚のフンと呼んでいました。このようなことは外資系ではときどきおこります。特に...
外資系で働いていていいなあと思うことはいろいろあります。その一つが事務所がきれいなこと。「自分の書類以外は新しい事務所には持っていかないこと。もし、持っていきたい机や椅子などがある場合は庶務部の許可を得ること」ある日、事務所を引っ越すことになりました。今まで使っていたオフィス家具は一切持ち込み禁止です。新しい事務所は全体が統一されたデザインで、それに合わせて机や椅子、ロッカーなども新しくしたからで...
ボクが働いていた外資系の社長室はホテル並みの設備が整っていました。社長室の隣にはシャワー付きベッドルーム。社長はこのベッドで寝たことあるのかなあ。それに、それに、社長室の近くにはキッチンがあり、なんと、コックもいます。常勤です。毎日通ってきます。さぞかし暇でしょうがないかと、人ごとながら心配です。それでも、役員専用の会議室で会議があると、コーヒーなどをいれています。が、そんなに会議があるわけでもあ...
日本の会社の人事部にどれだけ人事に関する権限があるか分かりません。おそらく、会社によってはかなり大きな権限があると思います。一方、一般的に、外資系の場合は自分の人事権は直属の上司が握っています。入社してしばらくして、社員が「ひとごと部」と言っているのが聞こえてきました。”何のことだろう?”「ひとごと部って何ですか?」「あ〜 人事部のことだよ」「なんで”ひとごと部”っていうんですか?」「それはね、人...
最近は、業種によっては、多くの外国人が働く日本の会社もあります。それでも、外国人がいる会社はまだまだ少数派でしょう。一方、当然のことながら、外資系には外国人社員がいます。まず、多くの外資系ではトップが外国人です。その他にも本社やその他の国から転勤で来た外国人。日本で採用された外国人もいます。びっくりするのは東洋人の顔をした外国人らしき人。”いったいこの人何人なんだろう?”日本人らしくももある。でも...
大きなコンベンションが終わったホテルの朝。アメリカ本社の重役連中がチェックアウトのため、ホテルのロビーに集まってきました。三々五々カウンターに並んでいます。そこへ本社のCEOが大きなバッグを引きづりながらやってきました。”あれっ?、CEOが自分で荷物を運んでいる”観察していると、そのままチェックアウトカウンターの列の後ろに並んでいます。そばの重役連中は何事もなかったように、そのままチェックアウトを...
「日本人のバカめ!」”おい、おい おまえだって日本人だよ。”しかも、典型的な日本人顔。留学帰りの友人が、ある日本人の習慣を非難しました。まるで自分は日本人ではないかのようです。ほかの留学帰りの友人も、何かと日本人をバカにします。留学するとその留学先にほれ込んで、自分もその国の人間になりたいと心底思ってしまう人も少なくありません。挙句の果てに、永住権を取ってその国に住み着いてしまう人もいます。それは...